Japanese
English
症例報告
炭酸ガスレーザーが著効したoral florid papillomatosisの1例
A case of oral florid papillomatosis successfully treated with carbon dioxide laser
片桐 美之
1,2
,
安齋 眞一
1
Yoshiyuki KATAGIRI
1,2
,
Shinichi ANSAI
1
1山形県立日本海病院皮膚科
2山形大学医学部皮膚科学教室
1Departmentof Dermatology, Yamagata Prefectural Nihonkai Hospital
キーワード:
oral florid papillomatosis
,
炭酸ガスレーザー
Keyword:
oral florid papillomatosis
,
炭酸ガスレーザー
pp.666-668
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902617
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63歳,女性の左頬粘膜に出現したoral—florid papillomatosisに対して炭酸ガスレーザー焼灼を行い著効した症例を経験した.これまで,この疾患に対しては凍結療法,電気凝固術,メソトレキセートやエトレチナート内服などさまざまな治療が試みられているが,その再発しやすさや,化学療法剤の全身投与の適応などの点で決め手となるような治療法が確立されていない.炭酸ガスレーザーによる焼灼術は,化学療法剤使用の必要がなく,凍結療法や電気凝固術に比し焼灼の範囲・深さの調節が容易で再発が少ないという点で,単純切除できないような大きさのoral florid—papillomatosisには有効であると考える.
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