Japanese
English
症例報告
炭酸ガスレーザーで治療した日光角化症の1例
A case of actinic keratosis treated with CO2 laser
小佐野 容子
1
,
山田 裕道
1
Yoko OSANO
1
,
Hiromichi YAMADA
1
1国際親善総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, International Goodwill Hospital
キーワード:
炭酸ガスレーザー
,
日光角化症
,
皮角
,
色素沈着型日光角化症
Keyword:
炭酸ガスレーザー
,
日光角化症
,
皮角
,
色素沈着型日光角化症
pp.1150-1152
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903087
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82歳,女性.左頬部の色素斑とその上に生じた皮角をともに炭酸ガスレーザーで治療した.レーザー照射に先立ち皮膚生検を行い,自験例を日光角化症と病理診断した.第一期治療として皮角部分を炭酸ガスレーザーfocused beamで切除し,さらに皮角基部をdefocused beamで蒸散させた.切除部位の皮膚潰瘍が治癒した後,二期治療として色素斑部分を蒸散し,びらんが治癒した段階で著明な色素の減弱を認めた.皮膚腫瘍に対する炭酸ガスレーザー治療は縫合や植皮は不要であり,ケロイドにならない限り,術後の瘢痕の問題は少ない.自験例においては顔面にわずかに瘢痕を残すのみにて,隆起性病変および色素斑の治療ができたという点で患者の満足度は非常に高いものがあった.
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