Japanese
English
治療
Bourneville-Pringle病のangiofibromaに対する炭酸ガスレーザーによる治療
CO2 laser treatment for angiofibromas in Bourneville-Pringle disease
橋壁 道雄
1
,
大塚 俊
1
,
酒井 司
1
,
村下 理
1
,
山蔭 明生
1
,
山崎 雙次
1
Michio HASHIKABE
1
,
Shun OHTSUKA
1
,
Tsukasa SAKAI
1
,
Tohru MURASHITA
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
Pringle病
,
angiofibroma
,
炭酸ガスレーザー
Keyword:
Pringle病
,
angiofibroma
,
炭酸ガスレーザー
pp.1116-1118
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903434
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25歳,男性.生後3か月よりてんかん発作あり.生後9か月から,鼻唇溝に紅褐色の小丘疹が出現し徐々に増加した.1998年2月,顔面の整容的改善を目的に当科に入院した.顔面の小丘疹は,組織学的に真皮の血管の増生,拡張,膠原線維の増生を認めangiofibromaと診断した.全身麻酔下で鼻背は採皮刀にて剥削切除,鼻翼から頬部は炭酸ガス(CO2)レーザー療法を施行,両足趾のKoenen腫瘍は単純切除した.術後経過はいずれも良好であった.これまで顔面angio—fibroniaに対する治療は,局所療法として冷凍凝固術,剥削術,CO2レーザー,単純切除術,植皮術,電気凝固術,アルゴンレーザー,高周波手術など,全身療法としてビタミンD3,メトトレキセート内服療法などが報告されている.CO2レーザー治療は,Pringle病の顔面のangio—fibromaに対し,試みられるべき治療法の一つと考えられる.
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