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特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998
4 皮膚疾患治療のポイント
インターフェロンγによる疣贅の治療
Treatment of verruca using interferon-γ
白浜 茂穂
1
,
羽根田 牧
2
Shigeho SHIRAHAMA
1
,
Maki HANEDA
2
1浜松医科大学皮膚科学教室
2静岡市立静岡病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
2Division of Dermatology, Shizuoka City Hospital
キーワード:
インターフェロンγ
,
難治性疣贅
Keyword:
インターフェロンγ
,
難治性疣贅
pp.141-144
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902529
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難治性の疣贅にインターフェロンγ(IFN—γ)の局所投与を行い良好な結果を得た.患者は25歳男性で手指背,および22歳の男性で右足底.それぞれ罹患期間は5年と3年で,様々な治療に抵抗を示した.疣贅の治療としてricombinant IFN—γを局所投与した.週1〜2回の投与回数で計7〜10回で略治した.疣贅はウイルス性疾患であるが,有効な抗ウイルス剤はなく,液体窒素療法,ブレオマイシンの局注,ヨクイニンエキス錠の内服,ポドフィリンチンキの外用などが行われている.いまだに確定的なものがなく,しばしぼ治療に難渋する症例に遭遇する.様々な治療に抵抗を示す例においてIFN—γの局所投与治療は試みてよい治療法の一つであると考えられた.
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