Japanese
English
症例報告
耳朶内に残存したピアス型イヤリングの留め具による金皮膚炎の1例
A case of gold dermatitis due to a clasp of pierced earrings left in the earlobe
岡田 克之
1
,
秋元 幸子
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
,
宮地 良樹
1
Katsuvuki OKADA
1
,
Sachiko AKIMOTO
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
ピアス型イヤリング
,
ピアシング
,
金皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
金属パッチテスト
Keyword:
ピアス型イヤリング
,
ピアシング
,
金皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
金属パッチテスト
pp.217-219
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902456
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26歳,女性.1年前,18K製ピアス型イヤリングを装着.その6か月後より両耳朶の瘙痒と発赤,腫脹が出現したため使用を中止したが,左耳朶に皮下結節が残存した.組織像では真皮全層にリンパ球中心の稠密な細胞浸潤を認めた.金属パッチテストは金と水銀が陽性.以上よりイヤリング中の金による接触皮膚炎と診断した.保存的治療に反応せず,結節を切除したところ,切除組織中にイヤリングの留め具が見いだされた.ピアス型イヤリングによる接触皮膚炎の際,特に治療抵抗性の症例では留め具の残存も念頭に置き,詳しい病歴聴取,X線撮影による確認が必要と思われた.
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