Japanese
English
原著
ピアス型イヤリングによる金皮膚炎—浸潤リンパ球表面マーカーとリンパ球幼若化試験について
A Case of Contact Dermatitis due to Gold Pierced Earring-Immunophenotype of Infiltrating Lymphocytes and Lymphocyte Stimulation Test of Circlulating Lymphocytes
秋元 佳代子
1
,
豊田 裕之
1
,
川島 真
1
Kayoko AKIMOTO
1
,
Hiroyuki TOYODA
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College
キーワード:
金皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
ニッケル皮膚炎
Keyword:
金皮膚炎
,
接触皮膚炎
,
ニッケル皮膚炎
pp.671-675
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900126
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18金製ピアス型イヤリングにより接触皮膚炎と自家感作性皮膚炎を生じた1例を報告した.本例および対照6名にパッチテストとリンパ球幼若化試験を施行した.金あるいはニッケルによるパッチテスト陽性者は,それぞれシオゾール,硫酸ニッケルによるリンパ球幼若化試験でもstimulation index高値を呈した.また,皮疹部の浸潤リンパ球の表面マーカーをLeuシリーズにより検討したところ,真皮の浸潤リンパ球は通常の接触皮膚炎と同様にT cellが主体でLeu3a+細胞が優位であった.深部にはLeu12+細胞の集塊も認められ,B cellが何らかの形でアレルギー反応に関与している可能性が考えられた.
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