Japanese
English
症例報告
ピアス型イヤリングによる金皮膚炎の1例
A case of gold dermatitis due to pierced earrings
若林 晃子
1
,
竹中 秀也
1
,
岸本 三郎
1
,
安野 洋一
1
Teruko WAKABAYASHI
1
,
Hideya TAKENAKA
1
,
Saburo KISHIMOTO
1
,
Hirokazu YASUNO
1
1京都府立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
ピアス型イヤリング
,
金皮膚炎
Keyword:
ピアス型イヤリング
,
金皮膚炎
pp.905-907
発行日 2000年10月1日
Published Date 2000/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903378
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
20歳,女性.3年前に両側耳垂に金製ピアスを装着したところ,1か月後より急性皮膚炎症状が出現した.ピアスを中止し,症状は軽快したが,3か月後頃より自覚症状を伴わない小指頭大の赤褐色の結節が生じ,消退傾向がないため外科的切除を施行した.組織所見は真皮から皮下組織にかけてリンパ濾胞様の構造および好酸球浸潤を伴ったびまん性,稠密なリンパ球浸潤を認めた.金属パッチテストにおいて塩化金酸が陽性であった.以上より金皮膚炎と診断した.局所麻酔下に摘出した.摘出後約1か月後に再び右側耳垂に硬結を触れるようになったため,ステロイド局注を施行した.その後硬結は消退し,以後再発は認めない.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.