Japanese
English
症例報告
菌状息肉症の治療経過中に有棘細胞癌が発症した1例
A case of squamous cell carcinoma during the treatment for mycosis fungoides
佐藤 永大
1
,
平賀 剛
1
,
山田 朋子
1
,
臼井 恵太郎
1
,
狩野 俊幸
1
,
清澤 智晴
1
,
矢尾板 英夫
1
Hisao SATO
1
,
Takeshi HIRAGA
1
,
Tomoko YAMADA
1
,
Keitaro USUI
1
,
Toshiyuki KANO
1
,
Tomoharu KIYOSAWA
1
,
Hideo YAOITA
1
1自治医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Jichi Medical School
キーワード:
菌状息肉症
,
有棘細胞癌
,
放射線治療
,
PUVA療法
Keyword:
菌状息肉症
,
有棘細胞癌
,
放射線治療
,
PUVA療法
pp.179-181
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902447
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53歳,男性.約16年前に全身に紅斑が出現し,皮膚生検で菌状息肉症と診断され,PUVA療法と放射線治療を受けていた.治療後にびらん,潰瘍化し,瘢痕上皮化した.しかし,左膝の瘢痕部が徐々に隆起し,腫瘤が難治性の潰瘍となった.当科入院後,皮膚生検で有棘細胞癌と診断した.菌状息肉症の経過中に有棘細胞癌を合併した報告例は比較的稀であるが,これらの菌状息肉症に対する治療は発癌性が指摘されており,治療期間が長期に及ぶ場合には注意していく必要があると考えた.
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