Japanese
English
症例報告
プロスタグランジンE1の中心静脈投与により関節可動域,色素沈着,指尖部潰瘍の改善をみた汎発性強皮症
A case of type III scleroderma successfully treated with intra-central venous infusion of prostaglandin E1 which improved joint movement, hyperpinmentation and digital ulcer
湊原 一哉
1,2
,
沢田 泰之
1
,
佐藤 貴浩
1
,
横関 博雄
1
,
片山 一朗
1
,
西岡 清
1
Kazuya MINATOHARA
1,2
,
Yasuyuki SAWADA
1
,
Takahiro SATO
1
,
Hiroo YOKOZEKI
1
,
Ichiro KATAYAMA
1
,
Kiyoshi NISHIOKA
1
1東京医科歯科大学皮膚科学教室
2取手協同病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Medical and Dental University, School of Medicine
キーワード:
汎発性強皮症
,
プロスタグランジンE1
,
皮膚硬化
,
色素沈着
,
指尖部潰瘍
Keyword:
汎発性強皮症
,
プロスタグランジンE1
,
皮膚硬化
,
色素沈着
,
指尖部潰瘍
pp.133-136
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902435
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49歳,女.1983年,蝶型紅斑出現し全身性エリテマトーデスと診断.1984年,手指硬化が出現し汎発性強皮症と診断.Bamett 3型の皮膚硬化,四肢の大小関節の拘縮および運動制限を認め,肺線維症および食道,小腸の蠕動障害を伴う.皮膚硬化に対し,プレドニゾロン5mg/日に加えプロスタグランジンE1の経中心静脈的投与を開始し,8μg/日より漸次増量,40μg/日を3週,60μg/日を8週,80μg/日を5週,計17週,総量5.5mgを投与した.投与総量約3mg前後に達した頃より徐々に指尖部の潰瘍の縮小化,皮膚色素沈着の改善がみられるようになり,治療終了後には関節可動域,皮膚温にも著明な改善を認めた.
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