Japanese
English
症例報告
プロスタグランジンE1製剤により保存的に治療しえた閉塞性血栓血管炎に伴う皮膚潰瘍
Successful treatment of cutaneous ulcer in Buerger's disease with intravenous and topical prostaglandin E1
安西 三郎
1
,
藤原 作平
1
,
高安 進
1
,
野口 仁志
2
,
深川 光司
2
Saburo ANZAI
1
,
Sakuhei FUJIWARA
1
,
Susumu TAKAYASU
1
,
Hitoshi NOGUCHI
2
,
Koji FUKAGAWA
2
1大分医科大学皮膚科学講座
2大分医科大学第一内科
1Department of Dermatology, Oita Medical University
21st Department of Internal Medicine, Oita Medical University
キーワード:
閉塞性血栓血管炎
,
Buerger病
,
難治性潰瘍
,
プロスタグランジンE1
Keyword:
閉塞性血栓血管炎
,
Buerger病
,
難治性潰瘍
,
プロスタグランジンE1
pp.40-42
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903447
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
83歳,男性.最近30年間喫煙歴なし.1994年両手指にチアノーゼ,1996年秋右第3趾に潰瘍出現.1997年6月入院.右第3趾に骨,関節腔が露出した径20mmの潰瘍を認めた.右下腿の3枝主動脈は完全閉塞し,corkscrew状の形態を呈する側副血行路にてかろうじて血流が保たれていた.閉塞性動脈硬化症,糖尿病,その他凝固異常を示唆する所見はなく閉塞性血栓血管炎と診断した.プロスタグランジンE1の全身投与を開始し潰瘍は急速に縮小したが,減量とMRSA感染に伴い再び増大傾向を示した.局所酸素療法,プロスタグランジンE1軟膏を併用し1998年2月潰瘍は完全に閉鎖した.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.