印象記
第6回欧州皮膚科・性病学アカデミー(European Academy of Dermatology and Venereology)に参加して
橋本 隆
1
1久留米大学皮膚科学教室
pp.92-94
発行日 1998年1月1日
Published Date 1998/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902425
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欧州皮膚科・性病学アカデミー(European Academy of Derma—tology and Venereology:EADV)は,アメリカの米国皮膚科アカデミー(American Acad—emy of Dermatology:AAD)を模して始まった,臨床皮膚科学を中心にした学会で,今回は第6回目である.はじめは2年おきに行われていたが,徐々に盛んになり最近は毎年ヨーロッパの各地で開催されている.今回はマリー・ロビンソン会頭のもとアイルランド,ダブリン市において1997年9月11日〜15日に行われた.筆者も第2回のアテネの大会に参加し,また,今回イギリス,オックスフォードのヴォナロスカ博士の担当する自己免疫性水疱症のシンポジウムのシンポジストとして参加する機会を得た.
筆者もアイルランドは初めてであり,興味深く思っていたので,まず,アイルランドの国および人について筆者の感じたままを紹介する.ダブリンの空港にはロンドン,ヒースロー空港から約1時間で到着した.9月の気候は温暖であったが,夕方には少し寒さを感じた.アイルランドはヨーロッパの西海岸の島国で,主にケルト人が住み,言語も英語とアイルランド語を併用しているが,最近はアイルランド語がないがしろにされる傾向があると乗り合わせたタクシーの運転手は嘆いていた.全人口は約300万人で静岡県とほぼ同じと聞いて驚いた.
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