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The New York Academy of MedicineのビルはMount Sinai Hospitalから北へ数ブロック離れた所,五番街に沿いCentral Parkを見渡すに格好の場所に立つている。10数階の古めかしい建物で大小の講演会用のホールやパーティーやディナーのための部屋,Academyのオフィスのほか3階には立派な図書館がある。Mount Sinai病院にも図書館はあるが図書室に毛が生えた程度のもので整理の仕方も余り感心しない。Academyの図書館は英文の医学書及び雑誌は世界各国のものまで集めてあり,librarianも親切で一寸まごまごしていると"May I help you"と言つて来る。1964年の12月号までが今年1月の半ばに既に製本され鮮かな金文字が並んでいるのに驚かされた。
さてこのAcademyにおける講演会のプログラムを見ると医学界の殆ど各分野にわたつて偉大な業績を既に残した人或いは今日の医学の最尖端を行つている人々をゲストスピーカーとして招き毎週行われている。Urologyの関係も月に1回は必ず行われている。昨年10月5日にはHa—rvey LectureとしてChicagoからDr. C. Huggiesを招き"mana—gement of hormone dependent cancer"と題しての講演があつた。有名な犬を使つてのProstateの実験から今日の臨床に至る20年以上にわたる彼の業績が直接本人から聞けるというのは非常に印象が深く感じられた。講演後Dr. Brendlerにより演壇まで連れて行かれ紹介された。その後11月18日には"Surgicalproblems of Reflux"と題してColumbia UniversityのDr. LatimmerとCornellのDr. Mar.shallの講演があり。12月8日には"testis tumor"についてMemorialHospitalのDr. whitmoreの司会でBostonからやつて来たDr. Leadbetterの主張するradical lymphnode dissectionとCornellの若手のDr. Freedman及びDr. Mackenzieの間で放射線療法及び化学療法の撰択について盛んなdiscussionが行われた。
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