印象記
第15回Congress of the European Academy of Dermatology and Venereologyに参加して
大山 学
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
pp.99-101
発行日 2007年1月1日
Published Date 2007/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101578
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高度をぐんぐん下げる飛行機の窓から,エーゲ海のコバルトブルーの海が一面に広がるのが見えてきた.飛行機を降りると,まぶしいばかりの太陽と,どこまでも青い空.10月だというのに暖かい空気.小さい空港の到着ロビーは2機分の乗客であふれんばかりの混雑だ.そこここに見慣れた白とえんじの紋章と「EADV」の文字.そう,この小さな島にとっては,これから始まる学会は一大事なのだ.ホテルまで学会の送迎バスに揺られる.車内は実に様々な言葉が響き合う.さすがに全ヨーロッパから参加者を集める大きな学会だけのことはある.見渡すと乾いた大地,白い家,オリーブの木.ギリシャにいることを改めて感じつつ,学会場でもある海辺のホテルに到着した….
2006年10月4日から8日まで,ギリシャ,ロドス島にて行われた「第15回Congress of the European Academy of Dermatology and Venereology(以下EADV)」に参加してきました.今回のEADV総会は,ギリシャ南東部に位置するドデカニサ諸島の中心であるロドス島にて行われました.ロドス島はトルコとの国境に接し,古代から交易の要衝として栄えた歴史をもち,現在は地中海地域を代表するリゾートアイランドです.特にロドス・シティの旧市街は,厚い城壁に囲まれ,その中の街全体が世界遺産にも指定されています.
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