Japanese
English
原著
ポビドンヨード製剤による接触アレルギー22例の検討
Twenty two cases of contact allergy due to povidone iodine
角田 孝彦
1
,
川村 真樹
1
,
青木 恵理
1
,
出口 雅敏
1
,
馬目 英明
1
,
井口 牧子
1
Takahiko TSUNODA
1
,
Maki KAWAMURA
1
,
Eri AOKI
1
,
Masatoshi DEGUCHI
1
,
Hideaki MANOME
1
,
Makiko IGUCHI
1
1山形市立病院済生館皮膚科
1Division of Dermatology, Yamagata City Hospital Saiseikan
キーワード:
ポビドンヨード
,
ヨード
,
接触皮膚炎
,
パッチテスト
Keyword:
ポビドンヨード
,
ヨード
,
接触皮膚炎
,
パッチテスト
pp.201-205
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902452
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当科で経験したポビドンヨード(PI)製剤による接触アレルギー22例を報告した.内訳はポピヨドン®液による接触皮膚炎10例,手湿疹の感作1例,皮膚潰瘍や褥瘡での感作10例,ユーパスタ®の褥瘡での感作1例であった.コントロールパッチテストと比較した結果,PIのパッチテストは2.5%ないし2%水溶液の陽性が最も意味があると考えられた.また患者のパッチテストで2.5%PI水溶液の陰性はなく,0.2%ヨードグリセリンの陽性例は少ないことより,大部分の症例の抗原決定基はヨードでなくPIであると考えられた.ユーパスタ®の感作例は,パッチテストでPI水溶液より低い濃度のユーパスタ®のほうが強い反応がみられた.
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