Japanese
English
症例報告
多発性立毛筋性平滑筋腫の1例
A case of multiple piloleiomyoma
清水 晶
1
,
秋元 幸子
1
,
安部 正敏
1
,
石川 治
1
,
宮地 良樹
1
Akira SHIMIZU
1
,
Sachiko AKIMOTO
1
,
Masatoshi ABE
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
多発性立毛筋性平滑筋腫
,
子宮筋腫
,
エストロゲンレセプター
Keyword:
多発性立毛筋性平滑筋腫
,
子宮筋腫
,
エストロゲンレセプター
pp.955-957
発行日 1997年10月1日
Published Date 1997/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902346
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46歳,女性.初診7〜8年前より顔面に小結節が出現.その後,皮疹は顔面全体,上腕,背部,腹部に新生した.病理組織学的所見で,真皮全層に境界明瞭な腫瘍塊の増生を認めた.この腫瘍塊は楕円形の核を有する細胞と線維束とから成っていた.この線維束はelastica-van Gieson染色で黄染したことより,自験例を多発性立毛筋性平滑筋腫と診断した.本症は,子宮筋腫との合併例が多く,発生要因としてエストロゲンとの関係が指摘されている.自験例も子宮筋腫を合併しており,血中エストロゲン値,および免疫組織化学的にエストロゲンレセプターを検討したが,血中エストロゲン値に異常はなく,またエストロゲンレセプターも染出されなかった.
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