Japanese
English
症例報告
結節性紅斑と多形紅斑を併発した1例
A case of concurrence of erythema nodosum and erythema multiforme
柴崎 嘉子
1
,
沼原 紀予
1
,
吉田 智子
1
,
中川 俊文
1
,
高岩 堯
1
Yoshiko SHIBAZAKI
1
,
Kiyo NUMAHARA
1
,
Tomoko YOSHIDA
1
,
Toshifumi NAKAGAWA
1
,
Takashi TAKAIWA
1
1香川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kagawa Medical School
キーワード:
結節性紅斑
,
多形紅斑
Keyword:
結節性紅斑
,
多形紅斑
pp.704-706
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902284
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72歳の女性に,結節性紅斑と多形紅斑が併発した1例を報告した.下腿に,またその2〜3日後に,手掌にも痛みを伴う紅斑が出現した.臨床上,下腿の皮疹は結節性紅斑,手掌の皮疹は多形紅斑であった.病理組織学的には,下腿の皮疹は脂肪織の線維中隔および,小葉間のリンパ球の浸潤,手掌の皮疹は表皮の細胞間浮腫と真皮乳頭部の浮腫,真皮上〜中層のリンパ球浸潤を認めた.蛍光抗体直接法では,結節性紅斑,多形紅斑ともに陰性であった.全身の精査を行ったが,併発の原因は明らかにならなかった.結節性紅斑と多形紅斑の併発の報告は本邦では稀である.
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