Japanese
English
症例報告
Cronkhite-Canada症候群の1例
A case of Cronkhite-Canada syndrome
遠藤 桃子
1,3
,
大滝 倫子
1
,
滝野 長平
1
,
桜沢 俊秋
2
Momoko ENDOH
1,3
,
Noriko OHTAKI
1
,
Chohei TAKINO
1
,
Toshiaki SAKURAZAWA
2
1国家公務員等共済組合連合会九段坂病院皮膚科
2国家公務員等共済組合連合会九段坂病院内科
3河北総合病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kudanzaka Hospital
2Department of Internal Medicine, Kudanzaka Hospital
キーワード:
Cronkhite-Canada症候群
,
色素沈着
,
脱毛
,
消化管多発ポリープ
,
大腸癌
Keyword:
Cronkhite-Canada症候群
,
色素沈着
,
脱毛
,
消化管多発ポリープ
,
大腸癌
pp.632-634
発行日 1997年7月1日
Published Date 1997/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902264
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70歳男性に発症したCronkhite-Canada症候群(CCS)の1例を報告した.約1か月前から嘔気,嘔吐,味覚異常が出現し,その後皮膚色素沈着,爪甲萎縮,水様性下痢および全身の脱毛を生じた.血液検査で低蛋白血症,消化管内視鏡検査で胃,十二指腸,大腸にかけて多発性ポリープを認め,CCSと診断した.プレドニゾロン30mg/日内服にて急速に腹部症状,皮膚症状は軽快し,消化管ポリープも改善した.内服量を5mg/日までに漸減したが,6か月後の現在症状の再燃はない.S状結腸より摘出したポリープの1つに微小腺癌を合併しており,現在経過観察中である.
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