Japanese
English
症例報告
Hereditary papulotranslucent acrokeratodermaの1例
A case of hereditary papulotranslucent acrokeratoderma
布施 暢子
1
,
鈴木 新
1
,
栗原 理
1
,
田嶋 徹
1
,
新村 眞人
1
Nobuko FUSE
1
,
Arata SUZUKI
1
,
Michi KURIHARA
1
,
Tohru TAJIMA
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
hereditary papulotranslucent acrokeratoderma
Keyword:
hereditary papulotranslucent acrokeratoderma
pp.536-539
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902243
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41歳,男性のhereditary papulotrans—lucent acrokeratodermaの1例を報告した.父,兄に同様の症状あり,長男の足底に1つ丘疹を認める.両手掌辺縁,第1指から第II指への移行部,指側縁に半透明の扁平隆起する表面平滑な丘疹が多数散在していた.両足底側縁,踵部は角質増殖が著しく,透明な点状陥凹が多発していた.手掌と足底の組織所見はほぼ同じであり,丘疹に一致した角質増殖,顆粒層の肥厚を示し,真皮には特記すべき異常所見はなかった.5%サリチル酸ワセリン軟膏外用にて経過観察中であるが,あまり変化はみられていない.本疾患は報告例が少ないが,それほど稀な疾患ではないと思われる.本症例のように疣贅と間違われて伝染に対する危惧に悩まされている患者を考慮し報告した.
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