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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
2 皮膚疾患の病態
自己免疫性脱毛の機序
Pathomechanisms of autoimmune alopecia
古川 福実
1
Fukumi FURUKAWA
1
1浜松医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
キーワード:
円形脱毛
,
自己免疫
,
MRLマウス
,
ニュージーランドマウス
Keyword:
円形脱毛
,
自己免疫
,
MRLマウス
,
ニュージーランドマウス
pp.59-63
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902170
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脱毛症の原因は様々であるが,円形脱毛症や自己免疫性疾患にみる多くの脱毛症には,免疫異常が関与している.このような免疫異常を背景とする脱毛症,すなわち自己免疫性脱毛の機序は未だ不明である.その解明のためには,SLEのモデルマウスのような優れたモデルの存在が望まれる.現在のところ,C3H/HeJ,MRL/lpr,MRL/+,NC,NZB/KNマウスなどがモデル候補として研究されている.C3H/HeJマウスは,加齢に伴う脱毛,MRL/lprマウスは,ループスエリテマトーデスにみられる脱毛,MRL/+マウスは強皮症,NCマウスは自己免疫性疾患あるいはアトピー性皮膚炎,NZB/KNマウスは自己免疫性脱毛のモデルになりうるのではないかと予想される.
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