Japanese
English
特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
I 最近話題の疾患とその病態
全身性エリテマトーデスと性ホルモン
Sex steroids in systemic lupus erythematosus
古川 福実
1
Fukumi FURUKAWA
1
1京都大学医学部皮膚科
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
自己免疫
,
ループス
,
エストロゲン
,
抗核抗体
,
抗ENA抗体
Keyword:
自己免疫
,
ループス
,
エストロゲン
,
抗核抗体
,
抗ENA抗体
pp.509-513
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900095
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自己免疫疾患の多くは女性に好発するとされるが,中でもsystemic lupus erythema-tosus(SLE)は約10倍の頻度で女性に多発する。しかも,20歳台から40歳台の女性に好発するところから,性ホルモンが何らかの重要な役割を担っていることが推察されている.本稿においては,性ホルモン特にエストロゲンの免疫反応への影響や臨床的統計あるいは自己免疫マウスを用いた性ホルモンに関する研究を概説した.さらに,エストラダイオ—ルにより培養表皮細胞の表面上に,抗SS-A/Ro,抗SS-B/La,抗RNP抗体が特異的に結合するという我々の研究を紹介し,LEの皮疹発症における意義やその問題点を述べた.
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