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特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997
1 最近話題の皮膚疾患
肥満細胞症の新しい捉え方
Current status on mastocytosis
黒沢 元博
1
,
神戸 直智
1
,
天野 博雄
1
,
宮地 良樹
1
Motohiro KUROSAWA
1
,
Naotomo KANBE
1
,
Hiroo AMANO
1
,
Yoshiki MIYACHI
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Dapartment of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
肥満細胞
,
色素性蕁麻疹
,
全身性肥満細胞症
Keyword:
肥満細胞
,
色素性蕁麻疹
,
全身性肥満細胞症
pp.27-31
発行日 1997年4月15日
Published Date 1997/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902164
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肥満細胞に関する基礎的機能解析の進歩に伴い,肥満細胞症は,肥満細胞機能解析の臨床面からのモデルとして,関心が寄せられている.肥満細胞症には,色素性蕁麻疹などの皮膚を主体とする病態の他,病変が全身に及ぶ全身性肥満細胞症が存在する.1991年に,血液学的異常の程度による分類がMetcalfeにより提唱されたが,この分類は予後を判定する上で有用である.肥満細胞症の臨床症状は,肥満細胞から放出されるメディエーターの作用による.診断は,血中,尿中の肥満細胞由来のメディエーターの増加と肥満細胞特異顆粒に存在するトリプターゼおよびキマーゼを,免疫組織化学的手法を用いて証明することによる.
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