今月の主題 マスト細胞
技術解説
マスト細胞の病理組織学的検査法
神戸 直智
1
,
黒沢 元博
2
,
神戸 美千代
3
,
宮地 良樹
4
Naotomo KANBE
1
,
Motohiro KUROSAWA
2
,
Michiyo KANBE
3
,
Yoshiki MIYACHI
4
1群馬大学医学部皮膚科学
2弘前大学医学部老年科学
3群馬大学医学部第2病理学
4京都大学大学院医学研究科皮膚病態学
キーワード:
メタクロマジー
,
トリプターゼ
,
Carnoy固定液
Keyword:
メタクロマジー
,
トリプターゼ
,
Carnoy固定液
pp.762-766
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904120
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ヘマトキシリン・エオジン染色では,顆粒が染色されず,病理組織学的にマスト細胞を同定することは困難である.このため,メタクロマジーを指標としてpH4.1のトルイジン青染色が用いられる.さらに今日では,トリプターゼに対する免疫組織化学染色により,感度,特異性ともに高くマスト細胞を同定できる.一方,キマーゼに対する検討はこれまでCarnoy固定液が推奨されてきたが,4%パラホルムを用いたほうが望ましいと思われる.
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