今月の主題 生殖
話題
習慣流産と抗リン脂質抗体
小池 隆夫
1
Takao KOIKE
1
1千葉大学医学部第二内科学教室
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
習慣流産
,
抗カルジオリピン抗体
,
ループスアンチコアグラント
,
抗リン脂質抗体症候群
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
習慣流産
,
抗カルジオリピン抗体
,
ループスアンチコアグラント
,
抗リン脂質抗体症候群
pp.573-575
発行日 1990年5月15日
Published Date 1990/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900145
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全身性エリテマトーデス(SLE)に代表される膠原病患者には,健常人に比べて習慣流産の多いことが知られている.最近,このような習慣流産をくり返す患者血液中に,リン脂質に対する抗体(ループスアンチコアグラント,抗カルジオリピン抗体)が高頻度に検出されることが明らかとなってきた.また,このような患者は習慣流産以外に,動静脈血栓症,種々の神経症状ならびに血小板減少を認めることが多く,"抗リン脂質抗体症候群"とよぶことが提唱されている.
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