Japanese
English
症例報告
180kD類天疱瘡抗原NC16a domainとの反応を確認しえた妊娠性疱疹の1例
A case of herpes gestationis showing reactivity with NC16a domain of the 180kD bullous pemphigoid antigen
河原 由恵
1
,
橋本 隆
1
,
西川 武二
1
,
禾 紀子
2
Yoshie KAWAHARA
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
,
Noriko NOGI
2
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
2慶和病院皮膚科
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
2Department of Dermatology, Keiwa Hospital
キーワード:
妊娠性疱疹
,
蛍光抗体法
,
免疫ブロット法
,
180kD類天疱瘡抗原
Keyword:
妊娠性疱疹
,
蛍光抗体法
,
免疫ブロット法
,
180kD類天疱瘡抗原
pp.781-784
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901966
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各種免疫学的検索を施行しえた妊娠性疱疹の1例を報告した.妊娠性疱疹は蛍光抗体法,免疫ブロット法等の所見から,今日では妊娠に伴う類天疱瘡とする考え方が一般的となっている.我々はヒト表皮抽出液,180kD類天疱瘡抗原(BP180)のNC16a domainのrecombinant proteinを用いた免疫ブロット法を施行し,両疾患の共通抗原性を確認した.なお,自験例は通常のヒト正常皮膚を用いた蛍光抗体間接法,補体法にて血中抗体およびHG因子が検出されず,1M食塩水剥離皮膚を用いて両者を検出しえた.妊娠性疱疹を疑うが通常の蛍光抗体間接法,補体法にて陽性所見が得られない場合,1M食塩水剥離皮膚を用いて両者を行うことは有意義であると考えられた.
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