Japanese
English
症例報告
D—ペニシラミンによる薬疹の1例
A case of drug eruption due to D-penicillamine
永山 博敏
1
,
築藤 玲子
1
,
新海 法
1
Hirotoshi NAGAYAMA
1
,
Reiko TSUKIFUJI
1
,
Hiroshi SHINKAI
1
1千葉大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
キーワード:
D—ペニシラミン
,
アレルギー性薬疹
,
慢性関節リウマチ
,
皮膚貼布試験
,
SH薬剤
Keyword:
D—ペニシラミン
,
アレルギー性薬疹
,
慢性関節リウマチ
,
皮膚貼布試験
,
SH薬剤
pp.597-599
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901918
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D—ペニシラミンのアレルギー機序による薬疹を報告した.40歳,女性.25歳時より慢性関節リウマチに罹患した.金製剤投与(計300mg)からD—ペニシラミン内服に変更後20日目(計4g)に全身に紅斑が出現した.発熱,肝機能障害も認められた.薬剤中止後,皮疹は速やかに消失した.リンパ球幼若化試験は陽性,皮膚貼布試験は成分濃度0.1%まで陽性であった.皮疹部のケラチノサイト膜表面にHLA-DR陽性所見を得た.他のSH薬剤であるカプトプリル,チオプロニン,金チオリンゴ酸ナトリウム,オーラノフィン,ブシラミンとの交差感作は認められなかった.
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