Japanese
English
特集 最近のトピックス1996 Clinical Dermatology 1996
2 皮膚疾患の病態
癌転移と接着分子
Role of adhesion molecules in cancer metastasis
松吉 徳久
1
,
今村 貞夫
1
Norihisa MATSUYOSHI
1
,
Sadao IMAMURA
1
1京都大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
接着分子
,
癌転移
,
カドヘリン
,
インテグリン
,
癌遺伝子
Keyword:
接着分子
,
癌転移
,
カドヘリン
,
インテグリン
,
癌遺伝子
pp.49-53
発行日 1996年4月15日
Published Date 1996/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901840
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癌の転移現象は原発巣から癌細胞が離脱することから始まり,周辺組織を通って,血管やリンパ管に侵入し,循環に乗り遠くの臓器で転移巣を形成する非常に複雑なステップより成り立っている.それぞれのステップでカドヘリンファミリーやインテグリンファミリー,イムノグロブリンファミリー,セレクチンファミリー,CD44ファミリーなど様々な接着分子が関与している.また,癌遺伝子や癌抑制遺伝子がこれらの接着分子を介して転移機構を制御している可能性も示唆されている.
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