Japanese
English
特集 外科診療とステロイド療法
食道癌手術における接着分子の発現と術前ステロイド投与
The effect of preoperative methylprednisolone on expression of adhesion molecules after esophagectomy
丸山 弘
1
,
田尻 孝
1
,
松谷 毅
1
,
笹島 耕二
1
,
宮下 正夫
1
Hiroshi MARUYAMA
1
1日本医科大学第1外科
キーワード:
接着分子
,
食道癌手術
,
ステロイド
,
好中球-血管内皮細胞相互関係
Keyword:
接着分子
,
食道癌手術
,
ステロイド
,
好中球-血管内皮細胞相互関係
pp.897-900
発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904913
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生体に高度な侵襲をもたらす食道癌手術は過剰な炎症性サイトカインや接着分子などのメディエータが産生され,術後合併症の頻度が高い手術である.これら各種メディエータの産生を抑制するステロイドを術前に投与すると術後のTNF-α,IL-6,IL-8は低値を持続し,可溶性接着分子のsICAM-1,sELAM-1,sVCAM-1も非投与群に比べて低値を示した.TNF-αとsICAM-1,sELAM-1,sVCAM-1は相関を示した.術前のステロイド投与は直接あるいは間接的に好中球—血管内皮細胞相互作用を軽減し,術後合併症予防に有用と考えられる.
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