Japanese
English
症例報告
口腔粘膜に生じた限局性銀沈着症の1例
A case of localized argyria of the oral mucosa
鳥越 利加子
1
,
戸井 洋一郎
1
,
荒田 次郎
1
Rikako TORIGOE
1
,
Yoichiro TOI
1
,
Jiro ARATA
1
1岡山大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Okayama University School of Medicine
キーワード:
銀沈着症
,
X線微量分析
Keyword:
銀沈着症
,
X線微量分析
pp.351-354
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901823
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口腔粘膜に生じた銀沈着症の1例を報告した.45歳の女性の,金属冠をかぶせた臼歯に近い頬粘膜に灰青色斑がみられた.病理組織学的に茶褐色の顆粒状物質が粘膜固有層から筋層にかけて多数沈着し,弾性線維や横紋筋周囲に多く付着する傾向があった.X線微量分析により銀の沈着を確認し,歯科金属よりの銀が粘膜に沈着したと考えた.
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