Japanese
English
原著
限局性粘液水腫の1例
A CASE OF LOCALIZED MYXEDEMA
五十嵐 稔
1
,
佐藤 昭彦
1
,
吉田 克己
2
Minoru IGARASHI
1
,
Akihiko SATO
1
,
Katsurni YOSHIDA
2
1東北大学医学部附属病院皮膚科
2東北大学医学部第2内科
1Department of Dermatology Tohoku University School of Medicine
22nd Clinic of Internal Medicine, Tohoku University School of Medicine
pp.127-131
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201267
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両脛骨前面並びに足背部に定型的病変があり,更に右肩に巨大な腫瘤を認めた59歳,男子の限局性粘液水腫の1例を経験した.本症例は甲状腺機能が低下し,LATSは陽性であつた.組織学的に,は右肩,脛骨前面共粘液水嘘の定型像を呈し,組織化学的にはTestic-ular Hyaluronidase,Streptomyces HyaluronidaseならびにChondroitinase ABC処理により線維間物質が完全に消化されたことから,この物質はヒアルロン酸及びコンドロイチン硫酸と同定した.
本症は脛骨前面に多く発生し,過去において他部にも認められた症例がいくつか報告されているが,右肩にも発生した点,極めて特異である.
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