Japanese
English
症例報告
再発性血栓性静脈炎を伴ったループスアンチコアグラント陽性抗リン脂質抗体症候群
Antiphospholipid syndrome showing recurrent thrombophlebitis and lupus anticoagulant
稲沖 真
1
,
谷内 克成
1
,
高松 由佳
1
,
竹原 和彦
1
,
山崎 雅英
2
,
朝倉 英策
2
Makoto INAOKI
1
,
Katsushige TANIUCHI
1
,
Yuka TAKAMATSU
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
,
Masahide YAMAZAKI
2
,
Eisaku ASAKURA
2
1金沢大学医学部皮膚科学教室
2金沢大学医学部第三内科学教室
1Department of Dermatology, Kanazawa University School of Medicine
23rd Department of Medicine, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
抗リン脂質抗体症候群
,
ループスアンチコアグラント
,
血栓性静脈炎
,
扁桃炎
Keyword:
抗リン脂質抗体症候群
,
ループスアンチコアグラント
,
血栓性静脈炎
,
扁桃炎
pp.228-230
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901789
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22歳,男性.初診の3週間前から両下腿に浸潤性紅斑と硬結が繰り返し生じた.組織学的には皮下脂肪組織内の血栓性静脈炎が認められた.ループスアンチコアグラント陽性,抗カルジオリピン抗体は陰性.PICが軽度高値を示したが他の凝固系検査に異常はなかった.SLEおよびその他の膠原病を示唆する所見は認められなかった.以上から原発性抗リン脂質抗体症候群と診断した.扁桃摘出後皮疹はやや改善し,アスピリン1日量40mg内服1カ月後から皮疹の新生はみられなくなった.本症の病勢と扁桃炎の活動性の間に相関がうかがわれた.
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