Japanese
English
症例報告
ペニシリン製剤により誘発された汎発性膿疱性乾癬の1例
A case of generalized pustular psoriasis probably induced by penicillin
川合 美里
1
,
南波 正
1
,
清島 真理子
1
,
森 俊二
1
,
北島 康雄
1
Misato KAWAI
1
,
Tadashi NANBA
1
,
Mariko SEISHIMA
1
,
Shunji MORI
1
,
Yasuo KITAJIMA
1
1岐阜大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gifu University School of Medicine
キーワード:
汎発性膿疱性乾癬
,
膿疱型薬疹
,
ペニシリン
Keyword:
汎発性膿疱性乾癬
,
膿疱型薬疹
,
ペニシリン
pp.803-805
発行日 1995年9月1日
Published Date 1995/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901643
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42歳,女性.小児期より尋常性乾癬に罹患し,以後出産,上気道感染等を機に汎発性膿疱性乾癬を反復したが,最近はシクロスポリン内服により良好にコントロールされていた.歯科より投薬されたペニシリン製剤,消炎鎮痛剤を内服したところ,同日より両手掌の紅斑と痒みが発生し,翌日より紅斑が全身に拡大し,その後膿疱が出現した.膿疱は組織学的には角層下海綿状膿疱であった.治療はステロイド内服が著効し,30mg/日より開始したところ膿疱は投与開始より3日目で消失した.パッチテスト,内服テストが陽性であったことから,ペニシリン製剤で誘発された汎発性膿疱性乾癬あるいは膿疱型薬疹の可能性を考えた.両者の鑑別と薬剤誘発による膿疱性乾癬に関し,文献的考察を加えた.
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