Japanese
English
症例報告
外陰部悪性黒色腫の1例
A case of genital malignant melanoma
濱坂 英里香
1
,
青柳 哲
1
,
保科 大地
1
,
秦 洋郎
1
,
澤村 大輔
1
,
清水 宏
1
Erika HAMASAKA
1
,
Satoru AOYAGI
1
,
Daichi HOSHINA
1
,
Hiroo HATA
1
,
Daisuke SAWAMURA
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Hokkaido University Graduate School of Medicine, Sapporo, Japan
キーワード:
悪性黒色腫
,
外陰部
,
臀溝皮弁
Keyword:
悪性黒色腫
,
外陰部
,
臀溝皮弁
pp.646-648
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102066
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要約 72歳,女性.外陰部に生じた悪性黒色腫を経験した.初診の3か月前頃から下着に血液が付着するのを自覚していた.当院婦人科で,外陰部の皮疹を指摘され,当科を紹介された.悪性黒色腫と診断し,原発巣の拡大切除,および連続的に両側鼠径リンパ節郭清を行った.皮膚欠損部は臀溝皮弁にて再建した.術後11か月を経過した現在,再発や転移を認めていない.外陰部悪性黒色腫では,定型的な治療は確立されておらず,患者のQOLや腫瘍の進展範囲などを考慮しながら,個々に対する治療方法が選択されているのが現状である.本腫瘍でのリンパ節転移の頻度の高さや原発巣と所属リンパ節群の近さ,そして解剖学的リンパ流の複雑さから,可能であればsubtotal integmentectomyを行うのも1つの方法と考えた.
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