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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994
IV 治療のトピックス
新しい抗潰瘍剤
New drugs for cutaneous ulcer
今村 貞夫
1
Sadao IMAMURA
1
1京都大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
抗潰瘍剤
,
肉芽形成促進作用
,
表皮形成促進作用
Keyword:
抗潰瘍剤
,
肉芽形成促進作用
,
表皮形成促進作用
pp.135-139
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901208
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これまであまり関心の払われることの少なかった皮膚潰瘍に対し,近年多くの治療薬が開発されてきた.その主なものは,塩化リゾチーム軟膏,精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏,アルクロキサ外用薬,トコレチナート軟膏,ブクラデシンナトリウム軟膏,カデキソマー・ヨウ素外用剤,アロアスクDなどである.従来,皮膚潰瘍の治療は壊死組織を除去し,抗菌剤により細菌の増殖を抑制しつつ患者の自然治癒力により,肉芽の形成,表皮の再生を期待していたが,上記薬剤は,アロアスクD(創傷保護剤)を除いて,肉芽形成や表皮形成を積極的に促進する作用を有する点が大きな特徴である.
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