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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994
IV 治療のトピックス
アトピー性皮膚炎の低アレルゲン米による治療
Replacement therapy with hypoallergenic rice in atopic dermatitis
池澤 善郎
1
Zero IKEZAWA
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine Urafune Hospital
キーワード:
難治性アトピー性皮膚炎
,
米アレルギー
,
低アレルゲン米
,
塩可溶性米蛋白分画
,
塩不溶性米蛋白分画
Keyword:
難治性アトピー性皮膚炎
,
米アレルギー
,
低アレルゲン米
,
塩可溶性米蛋白分画
,
塩不溶性米蛋白分画
pp.125-129
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901206
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東京大学農学部農芸化学科の荒井・渡辺らと共同開発した低アレルゲン米(HRS-1ファインライス®)は,米アレルギーが疑われるアトピー性皮膚炎(AD)患者43例の多施設共同臨床試験により,有用性があると評価された.これに14例を加えた57例の臨床試験例を米アレルギー診断の信頼度別に群別してその成績を比較し,米アレルギー診断の信頼度が最も高い両試験陽性のAD患者群で最も高い有用性の評価が得られた.長期臨床試験の有効群では,米RAST値が顕著に低下し,HRS-1が米アレルゲン除去の適切な代替食となることが米特異IgE抗体の低下として示された.塩不溶性と塩可溶性の米蛋白特異IgE抗体価を測定してその比を求めると,HRS-1の無効悪化群では,有効群に比較してその比が高く,HRS-1に残存する米の塩不溶性分画がアレルゲンになっていることが示唆された.
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