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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994
III 新しい検査法と診断法
共焦点レーザー走査顕微鏡の皮膚科学への応用—ジューリング疱疹状皮膚炎のIgA沈着の3次元解析を中心に
Application of confocal laser-scanning microscopy in the field of dermatology: Three-dimensional analysis of IgA deposition in dermatitis herpetiformis
川名 誠司
1,2
Seiji KAWANA
1,2
1聖路加国際病院皮膚科
2北里大学医学部皮膚科学教室
1Division of Dermatology, St.Luke's International Hospital
2Department of Dermatology, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
共焦点レーザー走査顕微鏡
,
免疫蛍光法
,
ジューリング疱疹状皮膚炎
,
IgA
Keyword:
共焦点レーザー走査顕微鏡
,
免疫蛍光法
,
ジューリング疱疹状皮膚炎
,
IgA
pp.119-122
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901205
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共焦点レーザー走査顕微鏡(confocallaser-scanning microscopy,以下CLSMと略す)は,コントラスト,分解能の点で優れた顕微鏡システムとして,最近,多方面で注目されている.この研究では,CLSMを用いた皮膚免疫蛍光法における至適観察条件を調べ,その結果に基づいてジューリング疱疹状皮膚炎患者皮膚のgranularIgAとfibrillar IgAの沈着様式を観察した.その結果,granular IgAとfibrillar IgA沈着の3次元構築は明らかに異なり,それぞれが完全に独立したものであることが証明された.CLSMは画像がきわめて鮮明で,高倍率による細部の観察や3次元解析が可能であり,通常の落射型蛍光顕微鏡と比較して多くの情報を提供するものであった.今後,CLSMは皮膚科領域で有用性のきわめて高い顕微鏡システムになると考える.
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