Japanese
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1994
I 最近話題の疾患
旋尾線虫幼虫による線状爬行疹
Creeping eruption caused by the Type X Larva of Hasegawa (1978) (Nematoda : Spirurina)
中本 千尋
1
,
中川 浩一
1
,
八代 典子
1
,
濱田 稔夫
1
,
井関 基弘
2
Chihiro NAKAMOTO
1
,
Koichi NAKAGAWA
1
,
Noriko YASHIRO
1
,
Toshio HAMADA
1
,
Motohiro ISEKI
2
1大阪市立大学医学部皮膚科学教室
2大阪市立大学医学部医動物学教室
1Department of Dermatology, Osaka City University Medical School
2Department of Medical Zoology, Osaka City University Medical School
キーワード:
線状爬行疹
,
皮膚幼虫移行症
,
旋尾線虫
Keyword:
線状爬行疹
,
皮膚幼虫移行症
,
旋尾線虫
pp.30-33
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901189
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48歳,女性に生じた旋尾線虫幼虫による線状爬行疹の1例を報告する.皮疹は腰背部右側に蛇行する線状紅斑で,典型的な線状爬行疹の臨床像を示した.先進部の楔状切除による虫体の除去により症状は速やかに消失した.切除切片標本中に虫体断面を認めた,その形態学的特徴からHasegawa(1978)の分類による旋尾線虫のX型幼虫と同定された.旋尾線虫のX型幼虫と同定された.旋尾線虫幼虫による線状皮膚爬行疹の症例は1991年に初めて報告されたが,それ以来8例が追加され最近注目されている.人体への感染経路はまだ明らかではないが,ハタハタやスケトウダラ,ホタルイカ,スルメイカから本幼虫が検出されており,これらの生食による感染が強く疑われている.
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