Japanese
English
症例報告
Malignant schwannomaを合併したRecklinghausen病の1剖検例
An autopsied case of Recklinghausen's disease associated with malignant schwannoma
市原 隆
1
,
新村 眞人
2
Takashi ICHIHARA
1
,
Michihito NIIMURA
2
1市原病院
2東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Ichihara Hospital
2Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
Recklinghausen病
,
malignant schwannoma
,
悪性神経鞘種
Keyword:
Recklinghausen病
,
malignant schwannoma
,
悪性神経鞘種
pp.297-300
発行日 1994年3月1日
Published Date 1994/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901152
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10年間の経過を観察しえたRecklinghausen病に合併したmalignantschwannomaの1例を報告した.症例は47歳女.右腋窩に原発し頻回に局所再発を繰り返し,第12腰椎棘突起部,左肺門部に転移し,直接の死因は腫瘍による心タンポナーデからの心不全によるものと思われた.Recklinghausen病に合併したmalignantschwannomaは極めて予後が悪く,我々の経験した15例のうち12例は2年以内に死亡している.本症例が10年間生存しえたのは深部神経からの発症ではなかったこと,右腋窩部・肩関節周囲に局所再発を繰り返したが再発の都度腫瘍を切除しえたこと,化学療法,放射線療法がある程度効果を示したためと思われた.
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