Japanese
English
症例報告
Solitary dermal cylindromaと考えられた頭部腫瘍
Tumor of the scalp suspected to be solitary dermal cylindroma
原田 洋至
1
,
二瓶 義道
1
,
鈴木 正夫
1
,
金子 史男
1
Hiroshi HARADA
1
,
Yoshimichi NIHEI
1
,
Masao SUZUKI
1
,
Fumio KANEKO
1
1福島県立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Fukushima Medical College
キーワード:
皮膚円柱腫
,
分化方向
Keyword:
皮膚円柱腫
,
分化方向
pp.195-198
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901130
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
70歳,女性.初診の約20年前より頭部に腫瘍が出現し徐々に増大した.真皮内において好塩基性細胞が大小不同の腫瘍胞巣を形成し,管腔構造を認めた.部分的に薄い硝子様膜が胞巣周囲を囲み,組織学的にdermal cylindromaと診断した.電顕的・酵素組織化学的検討を行ったが,腫瘍細胞の分化方向についてはエックリン腺,アポクリン腺のいずれとも決定し得なかった.本腫瘍の分化については,エックリン説,アポクリン説の両者がみられるなど一定せず,多様性のある可能性が考えられた.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.