Japanese
English
症例報告
皮膚筋炎および混合性結合組織病の家系内発生例
Familial occurrence of dermatomyositis and mixed connective tissue disease
池 亨仁
1
,
五十嵐 敦之
1
,
竹原 和彦
1
Hyung-In CHI
1
,
Atsuyuki IGARASHI
1
,
Kazuhiko TAKEHARA
1
1東京大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
キーワード:
皮膚筋炎
,
混合性結合組織病(MCTD)
,
家族内発生
Keyword:
皮膚筋炎
,
混合性結合組織病(MCTD)
,
家族内発生
pp.151-154
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901119
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母に皮膚筋炎,長男に混合性結合組織病(MCTD)が発症した1家系を経験した.症例1:57歳,女性.顔面に紅斑を認め,筋力低下を訴えた.血清CPK,アルドラーゼ上昇.筋電図,筋生検にて筋炎の所見を認め,皮膚筋炎と診断した.プレドニゾロン内服にて臨床症状,検査所見とも改善.経過観察中急死し,死因は心筋梗塞が疑われた.症例2:30歳,男性.症例1の長男.両手指に腫脹および硬化を認める.抗核抗体speckled 5120倍陽性,抗RNP抗体128倍陽性の所見を示し,臨床症状および検査所見よりMCTDと診断した.プレドニゾロンの内服にて軽快.膠原病の家族内発生について若干の考察を加え報告した.
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