Japanese
English
症例報告
DDSが奏効した皮膚筋炎の1例
A case of dermatomyositis responsive to DDS
川島 淳子
1
,
木花 光
1
Junko KAWASHIMA
1
,
Akira KONOHANA
1
1日本鋼管病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Kokan Hospital
キーワード:
皮膚筋炎
,
DDS
Keyword:
皮膚筋炎
,
DDS
pp.155-157
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901120
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発症初期の皮膚筋炎の症例に対しDDSが著効を示したので報告した.症例は51歳男性で,感冒様症状に始まり,日光暴露を機に急速に発疹が出現した.初診時,顔面に発赤腫脹,前胸部,手背MP関節部に紅斑,背部に掻爬に一致した線状紅斑を認めた.やや遅れて筋症状も出現した.最近,DDSが皮膚筋炎の皮膚症状に有効との報告がなされたが,自験例では皮疹のみならず筋症状,検査成績とも速やかに軽決した.本症に対するDDSの作用機序は不明であるが,症状改善後も再発を認めないことから,本症における免疫異常が炎症の持続に関与する機構をDDSがブロックする可能性も考えられ,DDSは皮膚筋炎に対し使用する価値があると思われる.
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