病気のはなし
混合性結合組織病
竹村 周平
1
1京都府立医科大学第一内科
pp.946-950
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902157
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サマリー
膠原病という疾患概念は50年以上前にクレンペラーらにより提唱された.その後,これらの疾患とは異なる特徴を持つ膠原病として,Sharpらにより混合性結合組織病が報告された.全身性エリテマトーデス,強皮症あるいは多発性筋炎に認められる類似の症状,所見があり,免疫学的には抗PNP抗体を陽性とする自己免疫疾患である.
圧倒的に女性に頻度が高く,多発性関節痛,手指の腫脹,レイノー現象などが高頻度に認められる.血清学的には抗核抗体が強陽性で,蛍光抗体間接法による染色パターンは斑紋型であり,抗nRNP抗体が陽性である.予後は一般に良好であるが,肺高血圧症,腎症を合併する場合は必ずしも良くない.
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