Japanese
English
今月の症例
1家系3世代にみられた色素失調症
Incontinentia Pigmenti in Three Generations
加藤 恵子
1
,
樋口 満成
1
,
津田 眞五
1
,
笹井 陽一郎
1
Keiko KATO
1
,
Mitsunari HIGUCHI
1
,
Shingo TSUDA
1
,
Yoichiro SASAI
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kurume University School of Medicine
キーワード:
色素失調症(Bloch-Sulzberger症候群)
,
家族内発生
Keyword:
色素失調症(Bloch-Sulzberger症候群)
,
家族内発生
pp.1053-1057
発行日 1991年12月1日
Published Date 1991/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900502
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1家系3世代に発生した色素失調症(IP)を報告した.自験例(生後13日,女児)は,生下時より四肢,躯幹に列序性配列の紅斑,小水疱,膿疱を認め,末梢血好酸球増多,好酸球の表皮および真皮への浸潤と表皮内のeosinophilic spongiosisの形成などよりIPと診断した.自験例の母親と祖母もかつてIPと診断されている.IPは家族内発生が多く,種々の先天異常を伴うことから,遺伝性疾患と考えられている.母娘,姉妹などでの発生例の報告は散見されるが,数世代にわたり家族内に発生した症例の報告は少ない.
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