Japanese
English
原著
17年間の経過で死亡した紅皮症型菌状息肉症
Erythrodermia Type of Mycosis Fungoides
金井塚 生世
1
,
金指 麦子
1
,
馬場 直子
1
,
長谷 哲男
1
,
中嶋 弘
1
,
中嶋 英子
2
Ikuyo KANAIZUKA
1
,
Mugiko KANASASHI
1
,
Naoko BABA
1
,
Tetsuo NAGATANI
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Hideko NAKAJIMA
2
1横浜市立大学医学部皮膚科学教室
2神奈川県立足柄上病院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University, School of Medicine
2Division of Dermatology, Ashigarakami Hospital
キーワード:
菌状息肉症
,
紅皮症
,
フォトフェレーシス療法
,
筋肉内浸潤
Keyword:
菌状息肉症
,
紅皮症
,
フォトフェレーシス療法
,
筋肉内浸潤
pp.335-338
発行日 1993年4月1日
Published Date 1993/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900852
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症例は40歳,男性.約22年前より全身に鱗屑を伴う紅斑が出現し,ステロイド外用療法を行っていた.その後,腫瘤も出現してきたため当科を初診した.病理組織検査にて菌状息肉症と診断され,腫瘤に対し電子線照射を行い一時軽快した.その後皮疹,リンパ節腫脹ともに漸増したため,フォトフェレーシス療法(extracorpo—real photochemotherapy)を行った.紅斑はやや軽快したが腫瘤は増大したためこれに対しては電子線照射を,汎血球減少症に対してはプレドニゾロン内服療法を行った.しかし,十二指腸潰瘍穿孔を併発し,外科手術を受けたがDICにて死亡した.剖検では腫瘍細胞の明らかな浸潤は右側胸部,両上肢,左側大腿部の皮下,肝,脾および腹腔内リンパ節に認められた.
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