Japanese
English
症例報告
上肢に生じた表在型基底細胞上皮腫の1例
A Case of Superficial Basal Cell Epithelioma on the Upper Extremity
後藤 重己
1,3
,
正木 貞男
2
Shigemi GOTO
1,3
,
Sadao MASAKI
2
1掛川市立総合病院
2静岡済生会病院
3後藤皮膚科
1Kakegawa Municipal General Hospital
2Sizuoka Saiseikai Hospital
キーワード:
表在型
,
基底細胞上皮腫
Keyword:
表在型
,
基底細胞上皮腫
pp.295-297
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900844
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基底細胞上皮腫が四肢に発生することは比較的稀である.左肘関節内側に発症し,約10年間で65×80mmに拡大した表在基底細胞上皮腫の1例を報告する.病理標本を観察すると,いわゆる蕾状に増殖した腫瘍細胞集塊が多数認められるが,その内部は腫瘍細胞が密に存在するもの,内部の細胞が離開したり空胞化しているものなど多様であった.これらの点に関し,今山1)の「基底細胞上皮腫の新しい概念」を参考にして臨床経過と病理組織の関連性を検討した.
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