Japanese
English
症例報告
多発性表在性基底細胞上皮腫の1例
A case of multiple superficial basal cell epithelioma
田中 信
1
,
大草 康弘
1
,
杉山 悦朗
1
Makoto TANAKA
1
,
Yasuhiro OOKUSA
1
,
Etsuro SUGIYAMA
1
1静岡赤十字病院皮膚科
1Division of Dermatology, Shizuoka Red Cross Hospital
キーワード:
表在性基底細胞上皮腫
,
基底細胞上皮腫
Keyword:
表在性基底細胞上皮腫
,
基底細胞上皮腫
pp.407-409
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901177
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82歳.女性の多発性表在性基底細胞上皮腫の1例を報告した.1×1〜15×35mm大,円形〜類円形の褐色の中央〜辺縁に黒色斑を伴った斑状局面が顔面に3個,体幹に6個,大腿に2個みられた.臨床的にはすべて表在性基底細胞上皮腫,病理組織学的には顔面の3個は充実型であったが,他の8個は表在型であったので,多発性表在性基底細胞上皮腫とした.多発性表在性基底細胞上皮腫は極めてまれであるが表在性基底細胞上皮腫の1/3は多発するため,表在性基底細胞上皮腫を経験した時は全身の観察が必要である.
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