Japanese
English
症例報告
腋窩に生じた表在型基底細胞上皮腫の1例
A case of superficial basal cell epithelioma on the axilla
大島 秀男
1
,
中村 雄幸
2
,
柏 英雄
2
Hideo OHSHIMA
1
,
Takeyuki NAKAMURA
2
,
Hideo KASHIWA
2
1聖マリアンナ医科大学形成外科学教室
2聖隷浜松病院形成外科
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, St Marianna University School of Medicine
2Department of Plastic and Recon.structive Surgery, Seirei Hamamatsu Hospital
キーワード:
表在型基底細胞上皮腫
,
基底細胞上皮腫
Keyword:
表在型基底細胞上皮腫
,
基底細胞上皮腫
pp.746-748
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901629
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79歳,男性の左腋窩に発生した基底細胞上皮腫の1例を報告した.病理組織では腫瘍細胞が表皮から真皮浅層で増殖,水平方向に胞巣を形成しており,表在型基底細胞上皮腫と診断した.基底細胞上皮腫は顔面に好発し,躯幹に発生することは比較的稀である.特に腋窩への発生は稀であり,本邦における報告は自験例を含め15例を数えるのみである.組織型では顔面に発生する基底細胞上皮腫は充実型が多いのに対し,腋窩では15例中8例が表在型であり最多であった.発生部位と病理組織の関連性について検討した.
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