Japanese
English
原著
強直性脊椎炎の臨床像を呈した膿疱性乾癬
Generalized Pustular Psoriasis Associated with Ankylosing Spondylitis
池嶋 文子
1
,
池田 志斈
1
,
森岡 眞治
1
,
小川 秀興
1
,
井上 久
2
Ayako IKEJIMA
1
,
Shigaku IKEDA
1
,
Shinji MORIOKA
1
,
Hideoki OGAWA
1
,
Hisashi INOUE
2
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
2順天堂大学医学部整形外科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
2Department of Orthopaedic Surgery, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
膿疱性乾癬
,
関節炎
,
強直性脊椎炎
Keyword:
膿疱性乾癬
,
関節炎
,
強直性脊椎炎
pp.231-236
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900831
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38歳,男性.1968年よりほぼ全身に厚い鱗屑を伴う紅斑が多発.通常は尋常性乾癬様皮疹が主体であるが,時折咽頭炎などの感染症に引き続いて,紅斑の増悪および膿疱化を繰り返している.膿疱部の生検ではKogojの海綿状膿疱が認められた.これに加え1975年頃より頸部の疼痛および運動障害が出現,徐々に腰背部に拡大した.X線検査では,強直性脊椎炎だけでなく乾癬性関節炎にもしばしば見られる所見が得られた.強直性脊椎炎の疫学的診断基準に準じて臨床所見を検討したところ,強直性脊椎炎確実例であった.HLAは,A 2, A 3, B 44, Bw 61, Cw 5で,リウマチ因子は陰性であった.
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