連載 皮膚科医と写真撮影・5
顕微鏡写真の撮り方(つづき)
木村 俊次
1
1国家公務員等共済組合連合会立川病院
pp.899
発行日 1992年10月1日
Published Date 1992/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900735
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1)カラー・モノクロに共通の事項(つづき)
④焦点合わせ:まず撮影装置の接眼部の視野の中央附近にあるタテ・ヨコの2本の線がとも鮮明に2本にみえるように接眼部のネジを回して調整する.タテ・ヨコの一方しか合わない場合は,できるだけ両方が合う所にする.次に顕微鏡本体の微動ネジで標本の焦点を合わせるが,対物レンズが4〜1倍の低倍では焦点が合っているか否かがわかりにくいので,望遠鏡式のビューアーを装着し,まずタテ・ヨコの2本の線が鮮明に2本にみえるよう調整した上で標本の焦点を合わせる.
⑤撮影モード:自動撮影装置のASA感度を合わせ,フィルム特性補正と露出補正を行う.ASAは100のフィルムでよいが,蛍光撮影では400のほうが撮影時間を短縮できる,フィルム特性補正は撮影装置に一覧表記されているフィルム別の数字に合わせる.露出補正は通常の撮影では1,蛍光撮影では4にする.
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