Japanese
English
症例報告
高齢女性にみられたReiter病
A Case Report of an Old Woman with Reiter Disease
吉川 伸子
1,2
,
小林 容子
1
,
渥美 令子
1
,
南光 弘子
1
,
上村 知子
2
Nobuko YOSHIKAWA
1,2
,
Yoko KOBAYASHI
1
,
Reiko ATSUMI
1
,
Hiroko NANKO
1
,
Tomoko UEMURA
2
1東京厚生年金病院皮膚科
2東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Koseinenkin Hospital
2Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College
キーワード:
Reiter病
,
B7関連抗原
,
高齢女性
Keyword:
Reiter病
,
B7関連抗原
,
高齢女性
pp.445-448
発行日 1992年5月1日
Published Date 1992/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900636
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82歳,女.平成元年3月より皮疹出現.1週間で,全身に拡大したため,当科受診,入院.下痢,結膜炎,尿道炎を伴っていた.約10カ月後より,肺炎症状,仙腸関節部の疼痛出現,骨シンチグラフィーにて取り込みを認めた.関節痛には,インドメタシンが有効だった.抗クラジミア抗体陽性,B7関連抗原陽性.素因に不潔環境が加わり,発症したと思われた.自験例を含め,1980年から1989年までの過去10年間の本邦報告例40例を集計したが,女性である上,本例が最高齢者のため報告した.HLAと各症状の関係についても若干の検討を行い,RSのHLA-B27陽性例は,69.4%を占めたが,陽性群の中で皮膚症状の発現率(84%)が,他症状のそれよりも特に高い相関を示すということはなかった.しかし,HLA-B27陰性群(皮膚症状64%)と比較すると高い数値であった.
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