Japanese
English
症例報告
房室ブロックを伴った高齢者サルコイドーシスの2例
Two Elderly Cases of Sarcoidosis with Atrio-Ventricular Block
梅田 由美
1
,
内田 幾代
1
,
中村 保夫
1
,
橋本 健治
2
,
本康 宗信
3
Yumi UMEDA
1
,
Ikuyo UCHIDA
1
,
Yasuo NAKAMURA
1
,
Kenji HASHIMOTO
2
,
Munenobu MOTOYASU
3
1山田赤十字病院皮膚科
2三重大学医学部皮膚科学教室
3山田赤十字病院循環器内科
1Division of Dermatology, Yamada Red Cross Hospital
2Department of Dermatology, Mie University School of Medicine
3Division of Cardiology, Yamada Red Cross Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
高齢者
,
房室ブロック
Keyword:
サルコイドーシス
,
高齢者
,
房室ブロック
pp.449-452
発行日 1992年5月1日
Published Date 1992/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900637
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房室ブロックを伴った高齢者サルコイドーシスの2例を報告した.症例1は70歳女性,症例2は63歳女性.両例とも原因不明の房室ブロックのため,本院循環器内科でペースメーカーを着装し経過観察中,症例1ではぶどう膜炎と顔面に局面型皮膚サルコイドが出現した.症例2では右耳介に紅褐色皮疹と頸部リンパ節腫脹が出現し,共に生検にて非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めた.治療は症例1ではプレドニン40mgの隔日投与,皮膚病変に対してはステロイド剤外用を行い,心電図異常,眼病変,皮膚病変とも軽快した.症例2は,ACE阻害剤の内服とステロイド剤外用にて現在,経過観察中である.サルコイドーシスにおける心病変と高齢者症例の特異性について文献的考察を加えた.
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